さごたに通信

2016年2月5日 03:28:51 カテゴリ: 未分類

2.本論

「体内時計」の意味は、説明の必要がないですね。例えば、時計がなくても、ちゃんとお昼ご飯が近づくとハラがへるとか、夜の10時を過ぎれば、いくら明るくても、ちゃんと眠くなるとか、さらに人間以外の動物界には、もっと高度なものまであります。

その体内時計は、個人によって微妙な差があり、一日(=24時間=地球の自転周期)よりも少々長い人や、逆に短い人もある・・・というハナシを展開します。

少々数字やら計算を交えた、ちょっと堅いものになりますので、その準備として、少し「算数」に慣れていただきましょうね。

例えば、「何らかの理由」により、あなたの体内時計の「一日周期」が、本来の24時間ではなくて、23時間だとしましょう。すると、例えば、今夜10時に眠くなって寝たとすると、明日の夜は、それから23時間後の9時にはもう眠くなる・・・というわけです。逆に24時間よりも少々長い体内時計をお持ちの方ですと、あくる日の11時までは眠くならない・・・というわけです。いいですか、プラスとマイナスで混乱してませんか、大丈夫ですか?

ところが、「朝型人間」も正常な社会生活を送るにあたっては、みんなの「24時間周期」に無理やり合わせないといけないので、毎晩、寝るのがだんだん早くなろうとするのを、知らず知らず自己規制している・・・というわけです。逆に「夜型人間」は、だんだん遅くなるのを・・・という次第です。このことは、長期にわたって自然光を完全に遮断した人体実験でも、数多く実証例があるみたいです。(ここで、ホンモノの論文では、ちゃんと文献を示さないと相手にされませんが、これは「ミニ論文」ですので、そこのところは・・・)

そこで・・・その「何らかの理由」について、持論を展開します。「持論」とは言いながら、たぶんどなたかが既に詳しく研究なさっていて、かなりのアーカイブズが蓄積されていると思います。私はサボリ屋なので(現役時代からそうで、よく指導教官やら職場の上司からお叱りを・・)、未だにそれらのいずれにも目を通しておりません。

「一日」(=24時間)とは、申すまでもなく、地球の自転周期で決められております。天文学的に正確に申せば「太陽に相対的な自転周期 = 1太陽日」であり、「恒星空間に対する」だと、わずかに違います(数字はなるべく出さないように気をつけますね。ですから、1恒星日=86.164.09秒で、1太陽日の86,400秒よりも少々短い・・・などとは書かないことにしますね・・・笑)

ところが、これはあくまでも「現在」の値であって、太古の昔は違ってました。おおざっぱに申しますと「昔はもっと速く回っていて、だんだん遅くなっている」のです。これは、数年に一度実施される「うるう秒」のニュースで、既にご存知の方も多いことと思います。

さて、では、昔はどれくらい速かったのか?

結論から申しますと「ほんのわずか」です。(ナァ~ンだ・・・という声が聞こえてきそうです。)さすがの記憶力の私も、加齢とともに(ますます「華麗」にはなるものの)だんだん記憶がアヤシくなりつつあるので、ちゃんとWikiで調べますね。

(この間、およそ10分間)

はい、お待たせ・・・調べました。少々長いですが、ちょっと長めに引用しますね。(出典:国立天文台  http://www.nao.ac.jp/faq/a0404.html)

***

地球の自転速度は、長期的には、主に「潮汐摩擦」(潮の満ち引きによって起こる海水と海底との摩擦)によってだんだん遅くなっています。 しかし、数年から20年ぐらいの期間で考えると、地球内部にある「核」の運動の変化や、地球規模での水(海水、陸水、氷河)の分布変化などが原因となって 変動し、自転速度は、必ずしも一定の割合で遅くなっているわけではありません。

それでは地球の自転はどのぐらいの割合で遅くなっているのでしょう。

19世紀の約100年間の地球の自転による1日の長さの平均が24時間に等しくなるように定められましたが、1990年頃には、地球は24時間より 約2ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)長くかかって1回転しています。1回転にかかる時間が100年間で2ミリ秒長くなっていることになりますの で、もしもこの割合がこれからもずっと続くと考えると、5万年で1秒、1億8千万年で1時間長くなることになります。このことはつまり、1億8千万年後に は、1日の長さが25時間になってしまうということを意味しています。

***

はい、「1億8千万年後に は、1日の長さが25時間」という、まさにわずかなものですね。これを単純に過去に延ばしますと(研究者は、すぐにこれをやりたがります。エクストラポレートとかつぶやきつつ)、「今から1億8千万年前には、1日の長さが23時間だった」と申しても、まあそれほど抵抗感はないでしょう。

地球の自転が遅くなっているのは、主に潮汐の影響、つまり「月のしわざ」なんですね・・・はいっ、「地球と宇宙との摩擦のせいだ」と思ってた人は、正直に手を挙げて・・・あ、いけない、いつもの小学生相手の授業での口調が・・・。

すぐに反論が来そうですね。「なんだ、1億8千万年かかって、やっと1時間かよ!」しかし、少々お待ちを。1時間でなくても、たとえ1分でもズレはズレです。1分だと、60で割って300万年です・・・ちょうど原初的な人類が出てきたころには、彼らは「一日=23時間59分」で暮らしてたわけです。

それに・・・何も人類が発生したあとに限定する理由はございますまい(今も敬愛してやまない、母校広島学院での恩師・故ラッセル・ホルトン神父の決めゼリフ「アリマスマーイ!」になぞらえて)。ご承知のように、我々の体内に宿るDNAとやらは、生物進化の過程を貫いて綿々と継続しており、それこそ、地球に生命というものが発生した、およそ35億年前(地球自体の誕生から「わずかに」10億年あと)から引き継いでいても、フシギではアリマスマーイ!

というわけで、幸いにさしたる計算も、ややこしい「地球自転の詳細な議論」も巧みに避けつつ、冒頭の「太古の昔は一日が23時間だった」を強引に説得させてしまいました(とは、筆者の自己満足でしょうか・・・笑)

以上です、あえてマトメはしません。でも、最後にひと言加えましょう。

「私の(そして、少数ながらも厳然と存在する)「朝型」の習性は、月の地球に対する長い長い年月にわたるシワザに拠るものである」(なんか、ロマンティックやなぁ~)

あるいは・・・

おお、我らが地球よ!

汝が年月(としつき)とともに、

次第に衰えてその回転を遅くしようとも・・・

我ら動物のカラダは、

しかと太古の時を刻んでおるぞ!

(完)

後記:

以上の解説だと、「夜型」が説明できません。これについては、更に大胆な仮説を構築中です。いずれ、それこそホンチャンの論文を出すことになるかも・・・です。ただし、「太古、地球の回転は遅かった」なんてことはホザキませんので、ご安心を。

“ミニ論文(解説):「朝型人間は、太古の天文学的現象が生物に及ぼした影響のDNA的名残か?」(続編)” への4件のフィードバック

  1. シューマン より:

    とても勉強になりました。特に「潮汐摩擦」の話、講義の雑談(良い意味でのシラバスからの脱線)に「もってこい」ですね。ヒゲしげ爺先生は、小学生相手に啓蒙的な素晴らしい授業をされていると思いました。僕も受けてみたいです。(^O^)
    夜型の議論も楽しみにしています。

  2. ヒゲしげ爺 より:

    ありがとうございます。これからピアノのレッスンに備えて取り込み中なので、帰ってからゆっくりコメントさせてきただしますね。

  3. ヒゲしげ爺 より:

    そう言っていただけるとウレシイです。

    実は・・・その「小学5年生向けの授業の雰囲気」で地域での講演会をやってみたくて、去年3月のしゅーまん先生の講演会の直後に、主催者の川本さんに売り込んだのですが、いまだに実現させていただいてません。先生からも一言「推薦」いただけると、一気に実現する気がするのですが・・・。

    それとも・・・先日お奨めくださった「教科書の執筆」にヒントを得て、それこそ「小学生にもわかる、そして大学教授にも楽しんでいただける、最新宇宙論への招待」と題して書き始めてみようかと、半ば本気で考え始めましたよ。

    慎重な川本典子先生のこと、「何らかのネタ」がないと動いて下さらないかもしれないので(笑)

  4. シューマン より:

    「最新宇宙論への招待」なかなか素敵なタイトルですね。個人的には物性論と宇宙論がリンクできそうな領域が見つかると面白いかなぁ。。。と思っています。そんなモチベーションで以前「Dブレーン」を少しかじりましたが、なかなか難しかったですねぇ。。。

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